バイクを押して動かしてみたら少し重い。後輪を見たらやや潰れ気味、両手でタイヤを押すと少し凹むので、空気が抜けているのは確実だ。ここ最近走っていないし、ちょっと妙だ。タイヤを回して点検するも何も刺さっていない。チューブを出してパンク調べをするしかなさそうだ。
パンク修理作業は全て本番なので「実践形式」とはなんぞやという感じだが、アスファルトではなく足元の悪い未舗装路での修理をイメージし自宅の不整地スペースで作業をしてみた。大抵ホントの本番はもっと条件が厳しく、超暑い炎天下とか雨降りの中とか暗くなってからなんて事もあるんだろう。そういう悲惨な目に合わないように空気圧はしっかり管理しよう。
本番では左右のパニアケースを下ろすところからスタートで、時間や手間はもっとかかる。さらにツーリング途中の路上ではチューブに開いた穴を調べるためのバケツ+水は無いので、チューブ交換となりパンクの穴修理は宿などで行う事になる。
この後チューブに空気を入れ、貯めた水の中にくぐらせて穴の個所を調べていく。丹念に何度もチェックしたが極小ピンホールもなかった。タイヤの内側を素手で触り異物がないかの確認をし、同時にリムバンドが切れたりねじれたりしていないかも目視で確認する。特に問題は無い。
多分バルブのコアが緩んでいて空気が漏れたのだろう。
後は、外した時の逆の手順で戻していく。その時に活躍するのが、正式な名前は分からないが補助サイドスタンドというものがある。
各パーツを取付け、アクスルシャフト他にグリスを塗り、ナットを締め、空気を入れて終了。ついでにリヤブレーキの調整もしておく。
数日後、空気圧を点検。
異常なしのはずが…。空気圧がほんの少し減っている。なぜ?
バルブのコアを確認するが緩んではいない。再度空気を入れ、翌日空気圧をチェック。やはり少しだけ漏れているようだ。
そうするとバルブのコア自体がダメか?こうなれば徹底的に原因を探ってみよう。バルブのコアをネットで買った。この際、古いエアゲージも新調した。さあこれで試合再開だ。
新しいバルブコアに交換し空気を入れ、1日放置。翌日、信頼性が高く使いやすくもなったエアゲージで確認。
トホホだ、空気は減っている。まだ直っていない。バルブのコアは関係なかった。
こうなれば仕方がない、新しいチューブと入れ替えるしかなさそうだ。そして再び後輪を車体から外し、タイヤをリムから外し、新しいチューブに交換した。
今度は直った。まあ当たり前だ。
しかし原因不明のままだと釈然としないので、取り出したダメなチューブを見て考える。石鹸作戦を試してみよう。
空気をしっかり入れたチューブの表面を石鹸水で濡らす。穴が開いていれば石鹸の泡がブクブクするはずだ。そしてついに見つけた!非常に小さな泡が出ていた。水に通した時は見つけられなかったのに。石鹸の力は偉大だった。
けっこう時間を費やしたパンク修理となってしまった。
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