現在イースタンドリーム号の予約を申し込み中で、イースタンクルーズ&フェリーの担当者とメールでやり取りをしている。予約や通関に必要な書類はたくさんあり、自動車カルネの次に面倒くさい。その提出リストの中に「経済産業省からの返信」という謎の一文が。いったい何のことだろう?寝耳に水、まさに不意打ち。
経済産業省からの返信?返信というからには、こちらからなにがしかの「お便り」を出さないと相手から返信は来ない。ここまでは普通想像がつく。ではその「お便り」にいったいどんな内容をしたためればいいのだろうか?
そもそも、その経済産業省からの返信を提出しないと、本当にフェリーの予約はできないのだろうか?でも「出せ」と言っているのだから出さないとダメなのだろう。困りましたね。
ここは素直にフェリー担当者に聞いてみよう。
「経済産業省からの返信」とは何でしょうか?何をどうすればいいか分かりません。
次のような回答が戻ってきた。
ご存知の通り今現在日本政府はロシアへの制裁中です。事前に許可が必要とされています。
下記の内容を書いて、旅行しますが問題があるかどうか?経済産業省へお問い合わせをお願いします。(車両の詳細、計画予定のルート、ご利用の往復までの便、お持ちの荷物です。)
経済産業省のお問い合わせ宛先: bzl-russia-seisai@meti.go.jp その返信内容をそのまま送ってください。当税関に伝えます。
ロシアへの経済制裁、そりゃ知ってますよ。あまり効果がないことも含めてネ。でも個人のバイク旅行に経済産業省が許可を出す出さないというのも、なんかおかしな話しである。ただまあそこのところはグッと抑えて、言われた内容を丁寧に書いてメールを出した。
意外にも翌日には「経済産業省からの返信」が届いた。以下そのままの内容である。
機械類や自動車など一部の貨物は昨今のウクライナ情勢を踏まえた外為法上の輸出禁止措置に該当する可能性がありますが、一時的に出国して入国する者の携帯品については、特例により経済産業大臣に対する輸出承認の手続きは不要です。
ただし、本人の私用に供する最低限のものに限られます。また、第三者へのお土産や第三者から委託されたもの、販売・譲渡を目的としたものは認められません。
通関手続きについては通関予定の税関にお問い合わせください。 経済産業省
貿易経済安全保障局 貿易管理部 貿易審査課
対ロシア審査班
つまり個人で旅行する分には差し支えないということだろう。そりゃそうだよね。
ということで、筆者のロシアバイク旅は経済産業省のお墨付きを得たのである。
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