長期旅行者にもれなく付与される肩書:それは「住所不定・無職」

今月から筆者は無職。完全な無職。つまり収入ゼロ。それでも、気になっていたかさぶたが取れたような、すっきりとした気分でいい感じである。会社勤めの頃に憧れていた、何にも束縛されることのないフリーな日々。帰国し社会復帰するまでは約束されている幻想の日々。せいぜい目一杯満喫したいものである。

旅行前の準備の慌ただしさは、雪融けが進み春へと急ぐ季節と重なり日に日に増してきている。来週にでもバイクを出して荷造りを始めようかと思う。

閑話休題、どの国でも外国人がその国に入国する際には「入国カード」を記入する必要がある。記入欄の項目には「職業」もあって自分の所属を何かしら書かなければならない。無職は英語で何と書くのかというと、「NONE」。JALの出入国書類の英語の書き方に職業の英語の例が出ている。

画像引用元:JAL

警察とか自衛隊の人は国家公務員って書くんだろうな。国によっては面倒な場合もありそうだ。観光目的のノービザで職業が報道関係者なんて場合は、もっと怪しまれそうである。まあ素直に書くメディアなんかいないか。

やはり普通の会社員がこういう時は気楽である。無職はどうだろう?筆者は61歳なので、無職相当の年齢だし多分問題ないんじゃないかな。


1年以上日本を不在にする場合は、「海外転出届=住民票の除票」が必要である。海外駐在も旅行も同じ。これにより住民税(前年分のは来る)や国民健康保険の支払いが免除になる。出国日の2周間前から申請でき、申請後は日本での住所が無くなる。これでもう立派な住所不定の人物の完成である。


話題は全く変わり、「春の旅立ち」を歌った歌謡曲について。そういった曲は沢山あるが、筆者が思う名曲は…

何と言っても松田聖子の『制服』である。筆者が大学の時、バイク仲間のOが貸してくれたカセットテープに入っていたこの曲。高校が男子校だった私は衝撃を受けた。「…雨に濡れたメモには東京での住所が、にぎりしめて泣いたの…」と歌っていた。別世界がその曲の中にはあった。

斉藤由貴の『卒業』も珠玉の名曲だ。「…反対のホームに立つ二人、時の電車が今ひきさいた…」だゾ。泣ける。男子校に行くのではなかった。ルービックキューブなんかを回しながら東上線に揺られていてはいけなかったのだ。これを読んでる中学生男子諸君(そんなやつはいないか)高校は共学に行きたまえ。

倉田まり子の『グラジュエイション』もいい。卒業という英単語を覚えたのもこの曲だ。

しかししかしだね、筆者が一番好きな「春の旅立ち」の曲は、おニャン子クラブの『じゃあね』だ!名曲でもないし中島美春の歌もレベルが低い。でも何故か心を打つのだ。イントロから最後の「じゃあねっ」のところまで。

だから今回の旅立ちも軽く「じゃあな」と言って出発したい。1986年のあの時のように。


上のアイキャッチ画像はタイ・ハジャイの一コマです。


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