3月31日(月曜):波が高かった日本〜韓国間に比べ、日本海のロシア側は割と穏やかな波であった。






到着は1時間以上遅れて17時半。下船開始から入国までが、また長かった。主にロシア人から下船が始まり、次にその他の外国人の順で船を降りていく。ターミナル1階の入口から入り、入国審査へ。ここで筆者は突然、別室送りになった。予想はしてなかったものの、特別驚きもしなかった。遥か遠くヨーロッパ側では問題を抱えているわけで、極東といえど同じ国なので外国人の入国はウエルカムでもないのでしょう。
10畳くらいの広さの部屋には他にも何人かいて、面接(もしかしたら尋問?まさかの拷問?)の順番を待っている。筆者のパスポートはさっき入管職員の人が持っていったきり戻ってこない。椅子に座り所在なげにしていると、さっきの制服係官が戻ってきた。紙を渡され記入しろと言う。A4の紙が4枚、両面印刷なのでまるまる8ページもあるアンケートである。ロシア語と英語で書かれていて、「ロシアに知り合いはいるか?」とか「あんたの宗教は?」とか「職業は?」など、質問は単純な事柄ばかりではあった。
英語の表現がおかしかったり、意味不明で答えられない設問があったのだが、適当に書き終えて紙を渡すとそのまま手招きされて部屋を出た。お楽しみの尋問タイムはどうやら無しだった。映画でよくある、しどろもどろで答えられず、矛盾をつかれ挙げ句はスパイ扱いされてしまうやつだ。
まだ沢山並んでいるイミグレの列の先頭に立つように促され、滞りなくパスポートに入国スタンプが押された。
さっきの質問用紙、あんた達読んでないだろ。空欄の部分もあるんだけど、あとで何か言われても、もう知りませんからね。


ここでバイクの通関をしてくれるLINKSのユーリさんと待ち合わせである。10分くらいで会うことができ、車でホテルまで送ってくれた。この日はこれで終了。
4月1日(火曜):日本とウラジオの時差は1時間。ウラジオが1時間早いので、日本時間で朝8時は、ウラジオ時間は9時となる。ちなみにロシアは11の時間帯を持つ。ハバロフスクから2日か3日走れば次はヤクーツク時間で、その場合日本とは同じ時間になる。
さて、10時過ぎにユーリ氏と待ち合わせをし、ウラジオ税関の各部署に書類を出したりした。1時間半程度かかりこの日はこれで終了。バイクの引取りは翌日である。明日の段取りを決めユーリ氏と別れる。
次に向かうのは両替。現金が無いと飯も食えない。外国人には有名な外貨両替専門の両替商(銀行と表示されてはいる)「サミット銀行」に行く。


1ルーブル=1.67円だった。レートはいいと思う。このところ為替はルーブルが高いままで推移していたため、もっと悪いレートを予想していた。
4月2日(水曜):ウラジオストクの街歩きもだいぶ慣れてきた。バイクの引取りは午後のため、少し観光をしてみた。前日歩いた分の写真と一緒に紹介します。






C-56潜水艦博物館に行ってみた。入場料は200ルーブル。中の展示物はロシア語表記のみ。






次は、ミリタリーショップ。筆者は特にミリオタでは無いものの、多少興味はあるので行ってみたら、本物の海軍の人も買い物をする店らしい。ミリオタの人にはオススメです。





ロシア入国から3日目、ようやくバイクを引取りに行く。ユーリ氏と一緒に税関の建物に入り、8,000ルーブルを支払った。また彼に手数料14,000ルーブルも支払う。非常に信頼できるロシア人で、ありがたかった。これで手続きは全て終了。ロシア側でのバイク費用は、約36,000円であった。
いよいよバイクの引取りに行く。手続きの場所から少し歩いて所で受け取る。中には入れないので係の人が乗って現れるのをしばし待つ。



ウラジオの街は一方通行が多い。さらに坂も多くやっかいである。翌日もう1日ウラジオに滞在し、金曜日シベリアツーリングがスタートする。
本日の走行距離:3km
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