前記事、防犯対策前編でも書いたがCD125Tを敢えて盗もうという変人は多分いないと思う。バイク本体よりも積載している荷物を盗まれたり、いたずらされるのが心配である。
観光地やホテルの駐車場でしばらくバイクから離れる時はもちろん、ちょっとした買い物や食事でわずかな時間、目を離したすきにやられてしまうことも考えられる。できる対策はそう多くはないが、一番重要なのは「カネの匂いがしない」見た目である。
ドロボーの心理はよく分からないが、同じ手間ならより可能性の高そうな獲物を狙うに違いない。読者の方だって、これまでの記事の中の我がCD125Tの写真を見て、金持ちが乗りそうなバイクに見えた事は一度もないはずだ。なんなら「貧乏そうなオーラ」が漂っていると感じられたかもしれない。つまりそれこそが対策でもあるのだ。
日本国内なら、こんな感じの筆者のバイクをツーリング先で見れば「ちょっと変わった人が乗っている古くてダサいバイク」という印象を持つと思う。そして多分近づきたくない。
果たしてそれが海外でも通用するのかどうか。奇妙なダサさでカモフラージュした見た目は、手癖の悪い人も騙せるのか。あとは運次第なのかもしれない。
もう一つの防犯対策は「カバー」だ。根本的に存在を隠してしまおうという作戦である。
大きい方のカバーは前後が分かりやすく、バイクにかけるのも手間がかからない。ゴムバンドで軽くとめれば風にも飛ばされにくくなる。ハーフサイズのカバーは裾のゴムが強めで脱着にやや手間がかかる。
ということでフルカバーの方を採用。
海外旅行で厄介なのは、テロや戦争よりも交通事故やこそ泥なのである。
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