7月30日(水曜):カザフスタンの道路、いいですわ。舗装最高。穴ボコなんか全然ありません。1ヶ月ロシアにいたので、つい色々比べてしまう。
セメイを出てこれからカザフ最大の都市アルマトイを目指す。その後はキルギス入国の予定。セメイ〜アルマトイ間は距離が1130kmあるため、4日に分けて走る。本日は第1区間で、350km以上と125ccにはキツイ走行だ。



この日はアヤゴスという小さな町で宿泊する。宿の選択肢は多くない。最初の1軒目はカード決済ができないということで却下。2軒目のここにした。


本日の走行距離:357km
7月31日(木曜):ヘルメットの中の音楽は初期松田聖子特集、緑の少ない枯れた色の大地には、明るい楽しげな歌声はまるで合わない。それでもただ聞いていると、何故か心を打ち涙が頬を濡らしていた。
そういう他人から見ると気持ちの悪い、感傷に浸りきった状態の中、突然警察の検問が見えた。警察官が筆者を見て合図をしたので、路肩に寄せてエンジンを切った。近づいてきた警察官はソフトバンクの山川にそっくりだった。顔も体型も。聞かれる事に応じるため一応ヘルメットのシールドを上げたら、山川似の警察官はジェスチャーで「あんた泣いてるのか」と筆者の顔を覗き込む。
大きなお世話だ。
ウラジオストクから6500km、ロシアでは一度も検問なんか無かったのに、よりによって聖子ちゃん特集を聴いてハイになっていたという時に。
すぐ解放されましたけど。
カザフスタンは朝鮮系の人がいる。そのためクルマも韓国車が多い。やや押され気味の日本車ではあるが、ガソリンスタンドで会ったおじさん。ランクル・プラドをきれいにして乗っていた。左ハンドルなので正規輸入車ですかね。この車はすごくいいと絶賛していた。
自分とは関係ない工業製品ではあるけれど、こうして異国の地で日本を褒められると旅の気力も上がりますね。

ガソリンの入れ方はロシアと基本的に同じ。レギュラー92はリッター220テンゲ位(約60円)。

グレイの雲が空を覆っていて、そのずっと先には雨のカーテンが見える事がある。また時おり強風地帯に突入すると、原付二種はそもそも低いその戦闘能力を一撃でそがれてしまう。
横風を受け、向かい風を受けふらふらと時速30キロ台でなんとか走るだけで精一杯だ。10kmかそこら耐えれば強風地帯を抜ける。再び平和な時速60キロとなる。

宿の写真撮り忘れ。1泊6000テンゲ(約1700円)、安いのでそれなり。
本日の走行距離:270km
8月1日(金曜):「ユーラシア到達不能極」という言葉がある。ユーラシア大陸で最も海から遠い地点のことである。中国の新疆ウイグル自治区にあって、カザフスタン国境の山脈にも近いらしい。
つまり筆者が現在走りながら見ている雪をいただくあの峰々の裏側あたりに、「ユーラシア到達不能極」が多分あるはずだ。


道路も天気もいいカザフスタン、車の運転はロシア人の方が上手い。見ているとカザフはやや強引でタイミングも悪い。
車からの応援的なやつもロシアの方が多かった。
この日の宿泊地は中規模の町、タルディコルガン。

ホテル近辺で煙が上がっている店があったので近づいてみたらシャシリク屋さんだった。腹も減っていたのでメニューを見せてもらう。カザフ語・ロシア語併記の文字だけメニュー。店の兄ちゃんと何とかコミュニケーションを取り、注文した。手前が牛肉で奥が羊肉のシャシリク。カザフスタンは肉が美味い。


本日の走行距離:243km
8月2日(土曜):タルディコルガンの町を出ると、アルマトイまで完全片側2車線でかなり走りやすい。またアルマトイ郊外からは3車線に広がる。




KAZAQ OIL カナーエフ給油所のおじさん(53)とおしゃべりを楽しんだ。
この人が言うには、日本車が一番と太鼓判を押していた。ドイツ車と韓国車はまあまあ。筆者がキタイ(ロシア語で中国)はどうかと聞いてみたら、おじさん両手を使って全然っダメという仕草をした。自動車評論家などよりも、ガソリンスタンドで働く人の肌感覚の方が、時に正鵠を射ると実感した瞬間だった。

アルマトイ市街手前で料金所が現れた。闇雲に突っ込んでドツボにはまったら悲惨なので、右端に寄せて観察をする。どうやら左6レーンがETC的なやつのようだ。右5レーンが現金支払いっぽい。なんとなく分かったので行ってみると、無人の機械式だった。まるで分からん。札を入れようとするも反応無し。まごまごしていると後ろの車の人が降りてきて、バイクはそのまま行っていいと言うので、ゲートの横を通り抜けた。果たして正解は?
翌日はキルギス入国なので、なるべくアルマトイ市街西側で道路に近いホテルを予約しておいた。


本日の走行距離:277km

コメント
コメント一覧 (4件)
更新楽しみに見ています
ご安全に
Atushi様
コメントありがとうございます。
電波状態にもよりますが、数日に1回は更新していきます。
TED
画角に収まらないであろう広大な中央アジアの風景。
頭の中で補完しながら愉しませていただいています。
食べ物も宿も非常に興味深くもあり
うらやましくもあり
どうぞお気をつけて
良い旅を続けてください
局長様
コメントありがとうございます。
ロシアからカザフスタン、キルギスと走って来ると、段々と中央アジアっぽさが濃くなっていくのがおもしろいですね。
TED