エル・カラファテ〜エスペランサ〜プエルト・ナタレス。2区間350km。
12月26日(金曜):この日の目的地はエスペランサという地名の本当に何も無い所。ガソリンスタンドと休憩施設がポツンとあるだけの場所。その休憩施設にレストランとホテルが併設されている。パタゴニアは基本的にどこであっても強風なので、筆者的にはテント泊は論外である。また、この時期は夏のハイシーズンで、宿はそのクオリティの高低にかかわらずどこも高い。あきらめて受け入れるしか無いのである。
目的地エスペランサへの距離は短いが、強風でスピードが出ない。もうただひたすら無心で前に進む。


筆者も防寒仕様でバイクにのっている。頭はバラクラバをかぶってからヘルメット。手は防寒テムレス。


本日の走行距離:160km
12月27日(土曜):ウラジオストクを出て初めて転倒した。暴風に煽られどうにもならず。スピードはほぼゼロだったので、バイクも人間もダメージはあまり無かった。それでも左右1回ずつひっくり返って、バイクは右のシールドが少し曲がり、人間は足をぶつけて少し痛む(怪我未満)。
前の晩に、ネットで風の状況が分かるアプリを発見しインストールした。それを見ると、この日は朝から既に強風で、向かう方向は強風を通り越しもはや「暴風」である。迂回ルートは存在しないため、突撃しかない。
道路の方角により、左側から突風が来れば路肩に押し出される、右側からなら反対車線に押し出される。スピードは時速20キロも出ない。セカンドギヤでエンジン回転数を保ちバイクを走らせる。風がバイクを押しスピードが落ちると、ローギヤにする。
エスペランサを出て80kmくらいの地点で強風はピークになってきた。前方から警察車両が走って来て、100mくらい先にある警察の施設にに避難するように促された。その時だった、気を許した瞬間突風に押され転倒。車両から降りてきた警察官二人に助けてもらった。



警察官によると夕方の6時まで通行止めらしい。つまりあと6時間待機せよということらしい。これは参った。だけど変なんだよな。通行止めのはずなのに、時々車両が走っているのが見える。なにか徹底されていないのだ。
それでも2時間待機した。考えた。風はやや収まり傾向と言えなくもない+完全に通行止めではなさそうだ+20kmくらい進めば強風域でなくなる。などと、自分に都合の良いバイアスがかかり始めた。で、結局その後「行く」ことに決めた。エンジンをかけ道路に出ようとしたら、瞬間またまた突風に煽られ、今度は左に転倒。近くを通ったクルマの人にまたしても助けてもらう。
今一度、気合いを入れ直し本線へとバイクを向ける。約2時間真剣勝負で走り続け、ようやく強風域の外側までたどり着く。チリとの国境に近い町で、遅くなった昼ご飯を食べ国境に向かう。


アルゼンチン側には国境検査場がなく、検査はチリ側のみ。20分程度で終了した。
この日の宿泊はプエルト・ナタレス、太平洋から奥まったフィヨルドの町。


本日の走行距離:189km

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