2005年韓国の旅(後編):アジア最凶珍味「ホンオフェ」を食べてみたら…

ふらりと立ち寄った一軒の食堂でメニューを手に取ると、あの「ホンオフェ」がメニューにある。

世紀の珍味「ホンオフェ」、世界で2番めに臭いという食品。ガンギエイの刺身を発酵させた強烈なアンモニア臭のするアジア最凶の食べ物だ。

我々オジサン二人組はこのかなりチャレンジングな料理を、満場一致で注文することにした。メニューには写真が無いので全く想像がつかない、ハングルで書かれた「홍어회」の3文字が唯一の情報だった。発注した。

来たぞ、こいつが「ホンオフェ」か。野菜とエイの身がヤンニョムで和えてある。怯むことなくひと切れ口に放り込む。
巷で言われる通りこれは「便所の味」だ。口の中がツーンとした、むせるようなアンモニア臭気で満たされるので、すぐにマッコルリやビールで流して一口ごとにリセット。
木浦(モッポ)で見た、ガンギエイの姿。この後発酵させるのであろう。

二人ともよく頑張ったが、半分以上残した。ヤンニョムで味付けして、なんとか食べやすくなるようにしてあったのだと思う。でもきつかった。お互い5、6切れでギブアップとなった。しかしこれは非常に貴重な体験であった。


3日目、全羅南道のローカルバスを乗り継ぎ木浦(モッポ)まで行き、1泊。

全羅南道南部のどこかのバスターミナル。
タットリタンかな。
前年2004年に開業のKTX、車両がまだきれい。


4日目、KTXでソウルへ。ソウルでは韓国の女性歌手「WAX」のコンサートを観ることにしていた。2000年代はじめに韓国モノにはまっていた人なら、この歌手のことを知っている人は多いのではないかと思う。

ソウルのソガン大学がコンサート会場であった。
さすがに歌がうまかった。

5日目、ソウル市内を散歩。

ソウルの中心に鐘路(チョンノ)という古くからある繁華街がある。そしてこの大きな通りから一つ奥に入った裏通りが「ピマッコル」。観光客にも人気の路地裏だ。2005年にもまだ飲食店が辛うじて残っていて、焼き魚定食を食べさせる店で食事をした。今は再開発でこの味のある横丁はもう存在しない。

3番目の写真は、清渓川(チョンゲチョン)復元工事の様子。以前この上には高架道路があったが、2003年から道路の撤去と川の復元をしている。現在はよく整備され憩いの場となっている。

短い日程であったが、けっこう内容の濃い韓国旅行であった。

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