ツーリング2日目の9月28日、爽やかな朝日の中へと走り出す。寶来温泉郷を出るとすぐに道幅は狭くなり、いよいよ長い登りになっていく。
自分の他に自転車で走っている人はいない。クルマに乗った人が、追い越す時に「加油(ジャーヨ)」頑張れと声をかけてくれる。それなりにうれしい。
そして当初の計画でのこの日の目的地だった梅山口(標高1014m)に昼前に着いた。
晴天の青空や、遠く続く峰を眺めながら昼ごはんを食べていたらなんだかもう少し走りたくなってきて、当初の計画を変更することにした。「明日1800mアップするより、今日天池まで走ってしまおう。距離は25キロ、あと1200mアップだ。そうすれば明日の登りは、最高地点までの最後のキツイ450mアップだけだ」
今(2023年)ならゼッタイにあり得ない計画変更だ。まあそもそも2700m越えの峠に挑もうと思いさえもしないが…。
というわけで天池に向けて走り出すが、いきなり巨大な登りカーブが立ちはだかる。赤い矢印の所まで道があるのが見え、バスが喘ぎながら登っていくのがわかる(黄色い丸)。
この後さらに急登の連続でエネルギーは削られていき、最後の方は自転車を押し、暗くなる頃天池に疲労困憊で到着した。
この天池には「正式な宿」も食堂もない。林務所の簡易宿泊施設(一泊300元)があるだけ。作業員の方と一緒に晩ごはんをいただいた。
台南側から上がった場合は梅山口に、台東側から台南へと向かう場合は利稲か唖口に宿泊するのがおすすめ。また梅山口⇔利稲間は、食べ物・飲み物を補給できる店はなかった(2006年当時)。
夜中、目が覚め外に出てみたら、満天の星空だった。
2日目の走行距離:57キロ
高度:1874mアップ
コメント