この年の冬(2月)の韓国自転車旅は自分にとって、新しい旅のスタイルとなった。さらに面白そうなルートを考えた結果、台湾の中央山脈を横断する通称「南部横貫公路」を走破してみることにした。
台湾南部の台南から太平洋側の台東まで約200km弱の距離があり、途中には台湾の脊梁となる中央山脈を越えなければならない。このルートの最高地点の標高は2722m。日本の公道の最高地点は乗鞍エコーラインの2716mだから、それよりもさらに高い。もちろんそんな高い所まで自転車で行ったことはない。果たしてどうなるのか。
2006年9月25日から10月4日までの11日間の日程で台湾をまわった、2回目の海外自転車ツーリングである。
台湾高速鉄道は翌2007年の開業なので、台鉄桃園駅が桃園国際空港の最寄駅である。もちろん高速バスもあるが、バスはあまり好きではないので鉄道で台南まで移動する。自強号(特急)で約3時間半、NT$675。
自転車の準備と暑さ順応のため台南には2泊する。
筆者、海外旅行に出るとそこで散髪をするようにしている。髪型には一切興味がないので、意思疎通に失敗して、残念な感じにされたとしても気にならない。どのみち髪の毛なんていずれ生えてくるでしょ。
9月27日早朝、宿泊先のホテルから自転車で数分の台南駅まで行き、そこを出発地点とする。
1日目の走行距離:84キロ
高度:約400mアップ
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