2006年台湾・南部横貫公路(台南→台東)自転車ツーリング(3):南横公路を制覇、最高地点は標高2722m

ツーリング3日目の9月29日、ひんやりとして透き通った山の朝。深呼吸をひとつして、ペダルを踏み込む。

林務所の天池駐在所、お世話になりました。
標高2280m、天気もよく爽快。
通行止め率が高い南横公路、この日は問題なしのようだ。


このあたりまで上がってくると、植生もだいぶ違う。また工事の箇所も多い。前日よりさらに急登の連続ではあるものの休息十分、着実にこぎ上げていく。

とは言うものの標高2500m越えるあたりから空気が薄くなるのが感じられ、自転車を漕ぐのも大変になってくる。

ここ以外にも工事箇所は多い。
針葉樹の巨木など下界とは違う風景。
台湾の脊梁、中央山脈の山々。絶景だ。


そして大関山トンネルが現れた。ついに南部横貫公路の最高地点標高2722mまでやってきた。天池から11キロ、3時間で450mアップ。

台湾で最も標高の高い所にある大関山トンネル、台南側入り口。
信号によりコントロールされる、一方通行のトンネル。照明はなく真っ暗。
台東側トンネル出口。

トンネル出口周辺は少し広くなったスペースがあるが、店などは全くないので「2722m到達記念」的なグッズの類は欲しくても存在しない。証拠の写真は必ず撮っておきましょう。

通り抜けた山をふりかえり、しばし満足感に浸ったあと、台南を出て一度も使わなかった重いギアにいれかえ、下をめざす。


まだ朝早く、観光のバスや車が走っていないので、このすばらしい景色の道をほぼ貸切りの状態で走る。ぐんぐん速度を上げ、みるみるうちに山を駆け下りていき、ふりかえると10分前にいたトンネル出口は、すでにはるか彼方に。道路のはしから身をのりだして見てみると、谷底もはるかに下の方。非常に高度感のある山岳道路で、この様な景色の中、風を切って走るのは非常に爽快だ。

利稲の集落が見える。下り始めると、利稲まではあっと言う間だ。
霧鹿まではさらに急降下の道となり、断崖のヘアピンカーブをいくつも抜けて行く。

霧鹿に11時には着いてしまった。唖口から距離約40キロ、標高差2000mを1時間半くらいで走ったことになる。また急に高度を下げたためか、耳の奥に少し痛みを感じ、ペットボトルはつぶれていた。

まだ余力があるので、台東まで一気に走る。

南部横貫公路の終点。


霧鹿から初来までは、ゆるい下り。そして、初来で国道9号線と合流し、海端で20号線と南部横貫公路の終点となった。その後約50キロ、台南側とは少し違う曇り空の下、ひと踏ん張りして台東まで走りきった。

台東に向かい南下していく。
台東市内に入った。
台鉄台東駅。


駅で自転車を分解し、輪行袋に入れて南回りの鉄道で台南まで戻る。

分解・組み立ても、だいぶ慣れてきた。
急行莒光号で台南へ。
有名な池上弁当とビールを買って、のんびりと鉄道の旅。

3日目の走行距離:127キロ
高度:450mアップ、約2700mダウン

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