バックパックスタイルでの旅行から自転車を持参しての旅に変更してみたら、けっこう具合が良い。そんな海外自転車ツーリングもついにヨーロッパを旅することになった。これまでも何度か書いたのだが、私は自転車には興味もないし、いわんや趣味でもない。ところがこの2009年に何故かは忘れたが、自転車好きな人が行きそうなルートを旅してみようと思い付き、フランスアルプスを行き先に決めた。
日程は9月3日から10日まで、航空券はフランクフルト経由で往路はフランス・リヨンIN、帰路スイス・ジュネーブOUTのオープンジョーで発券した。もちろん全行程エコノミークラス。
まずは成田空港からANA便でフランクフルトに行くのだが、この2009年から晴れてANAの上級会員となったので、予約便がエコノミークラスにもかかわらず堂々と(本当は恐る恐る)ビジネスクラスカウンターに向かう。預ける自転車の重量を測ったりしているチェックイン作業の途中で、全然予想していなかった申し出を受けた。
「TED様、本日はビジネスクラスをご用意いたしました」
おおっ、やったー!
これが噂には聞いていた無償アップグレードだ。上級会員になりたての私ごとき新米に、天下のANA様がビジネスクラス一席をお与え下さる。もう顔の筋肉が緩みまくりで、その時心の中で快哉と共に決心しました。
「ANA様ぁ、もうこのワタクシ、どこまでも一生ついて行きますぅ」
このようにして、いとも簡単に航空会社の術中にはまる者がまた一人増えたのでした。
SFC修行中、ラウンジを利用したり国内線プレミアムクラスを使ったことはあった。しかし初です。国際線ビジネスクラス。なるべくキョロキョロしないように席につくと、CAさんが「TED様、本日はご搭乗ありがとうございます」と挨拶にくる。「あ〜、う〜」とか大平首相みたいな声でペコリと返すのが精一杯な、まだまだ不慣れな自分がカッコ悪い。
安定飛行に移ると機内食だ。テーブルに青いクロスが敷かれ、飲み物のオーダーから始まる。





深夜の空港で自転車を組立て、暗い中すぐ近くのホテルまで走り、この日は終了。
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