2009年フランス・アルプス自転車ツーリング(2):旅の黒歴史発生、リヨン郊外でフランス警察に止められる

ツーリング1日目、この日の目的地はグルノーブルで距離は約90km。

ホテルで朝ごはん、よくある普通な感じ。
空港至近の安いホテル。今はイビス・ホテルに変わっているようである
未知のヨーロッパツーリングが始まる。


前日の夜遅くにリヨン・サン・テグジュペリ空港に到着し、暗い中ホテルまで走ってきたので、外の景色や天気を感じられて新鮮だ。そして初のフランス、意気揚々と目的地グルノーブルに向け自転車を走らせた。

時々地図で方角を確認しつつ快調に距離をかせぐ。いつしか道も広くなり、車もホーンを鳴らし応援してくれている。これが大きな勘違いだと気付くのはまだ先だった。

車が追い越し際、スピードを落とし窓を下ろして何か言って去って行った。そのうち警察車両が後方からやって来た。私の前でパトカーを走らせ、窓から顔を出すと、ついて来いと言っているようだ。次の出口で下りると、2人のフランス警察官がパトカーから出てくる。何だかよく分からないので、ここは「陽気で無害な旅行者作戦」だ。さっさとパスポートを取り出し、アホっぽく英語で応じた。そしてやっと事情を飲み込めた。私は自転車で高速道路を走っていたのだった。ホントのアホじゃん。

あれだ、最近テレビの情報番組なんかで時々やっている、高速道路を自転車で走るところを動画に撮られて、炎上しているあれと同じだった。

「こいつバカで~」なんてテレビに言っていたのに、かつて自分もやっていたのだった。

フランス警察は、その後すぐ開放してくれた。もちろん罰金などはなかった。


気を取り直し旅を続ける。

グルノーブルは、D1085で南東方面。
スーパーでエビアンを買う。本拠地グッズだぜ。ちょっとうれしい。
うっすらと晴れ間が見えてきた。

通り過ぎる小さな町で、古いシトロエンを発見。さすが本国、無造作に置いてあるのがいい。

DSが2台、おそらく後期型。1973年の映画『ジャッカルの日』の冒頭部分で、大統領の乗る黒いDSが何台も走るシーンがあって、それはそれはかっこよかった。
こちらは、メアリ。エンジンは2CVと同じ600cc空冷2気筒。ボディは樹脂なので車両重量は600kg以下と軽量だ。


昼頃晴れてきた。
途中、適当に見つけたレストランで昼ごはんにする。フランスなのでフランス料理。ランチのセットメニュー、まずは前菜。
おかずの内容は忘れた。まあまあ美味しかった。この後クレームブリュレとコーヒーがきて、トータルで14ユーロ。


午後まだ日が高いうちにグルノーブル到着。

1968年に冬のオリンピックが開催された、アルプスのふもとの都市。
宿泊は、安宿のホステル。

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