自転車で海外ツーリングは何度もしたが、やっぱバイクで走りたい。いろいろ調べてみると、韓国やサハリンならば比較的簡単な手続きだけで、バイクツーリングができるということなので、当時の愛車BMW R100トラッドで韓国をツーリングしてきた。サハリンはつまらなさそうだし、フェリーの日程などがイマイチだったので却下。
基本的に日本からバイクや車を持ち出し海外を走るには、国際ナンバープレートが必要である。ところが韓国とロシアのサハリンだけは、日本のナンバープレートのまま走ることができる。ただ、サハリンは2015年あたりまでは車両を積めるフェリーで稚内・サハリン航路が運行されていたが、その後車両が乗せられない小型船になり、現在は船の運行自体も無い。
韓国の釜山まで、大阪発のパンスター・フェリーが車・バイクを航送してくれるので、それで行くことにした。早めに予約などをして手続き関係に移る。本格的な海外ツーリングに比べれば簡単とはいえ、それなりの準備は必要で、前もって計画的に進めていかないとならない。以下のような関係書類が必要となる。
パンスター・フェリーのホームページから引用。海外旅行+車両持込みなので、必要な書類は多い。「国際免許」は警察に行けば簡単に取れる。「通関書類」は船会社の担当者とメールでやりとりすれば、特段難しくはない。
一番厄介だったのが、バイクの「登録証書」だ。当時千葉県に単身赴任中で、バイクは手元にあったのだが「札幌ナンバー」のままなので、登録証書を手に入れるには札幌の運輸支局に行かなければならない。登録証書は車検証にある「使用の本拠の位置」にある運輸支局でしか発行されないからだ。北海道に一度帰って、札幌運輸支局に出向いてもらってきた(無料)。バイク本体は必要ないのでもちろん飛行機で往復。
普通に飛行機で行く韓国旅行に比べると、圧倒的にお金や時間や手間がかかる。よほど酔狂な人以外はやらんでしょうな。
そしてやってきた韓国ツーリング−1日目(6月20日)、ルンルン気分で仕事を終え、ソッコー帰宅しバイクを出す。大阪を目指し深夜の東名高速を西へと走る。
韓国ツーリング0日目(6月21日)、南港ターミナルの係の人にバイクを乗せることを伝え、バイクを保税区域に移動させる。車体に取り付けてあるパニアケースやタンクバッグなどの装備は、全て手荷物としての検査があるので、取り外さなければならない。船内で不要な大きな荷物は、飛行機のように預け荷物にすることができる。
この後船は瀬戸内海を航行し、関門海峡を抜け釜山に向かう。釜山到着は翌朝だ。
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