けむった朝もやの中、遠くにかすんだ通りの角からオレンジ色の袈裟を纏った托鉢のお坊さんたちが、静かに静かに近づいてくる。
先頭は少年のお坊さんで、丸い入れ物を持っている。歩道には住民が供物を準備して待機している。
托鉢の列は全員で百人以上はいそうな感じであった。人々は丁寧に、お坊さんの持つ容器に食べ物などを入れていた。
ルアンパバーンを散歩する。街なかにはあちこちに寺があり、境内ではお坊さんたちが仕事をしたり、休んでいたりするのが見えた。
こちらの女子。同宿だったフランス人家族の一人で、ときおり会話をした程度なのだが、ルアンパバーンを去るときに挨拶をしてくれた。
「フランス式だよ」。お互いに左右の頬をつけて「チュッ」と音を出しすビズというやつ。
日本人にはめずらしい習慣を体験できた。旅のはからいに感謝したい。
1996年当時、ルアンパバーンと首都ビエンチャンの間には「山賊?」が出没し、陸路で移動するバスやトラックが狙われるという危険情報があった。「ホントの話か?」という感じでもあったが、空路で行くことにした。$46であった。
ビエンチャンに着いた日は、ちょうどラオス最大の祭「タートルアン」が開催されていた。翌朝まだ暗いうちから見学しに行った。みなさんきれいな服を着て寺を訪れ、お供えと合掌をし、思い思い記念撮影をしていた。
翌11月26日、ビエンチャンからベトナム・ハノイに移動。
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