2008年ベトナム・カンボジア メコンデルタ自転車ツーリング(1):ホーチミン市からメコン河口の街ミトーへ

2005年韓国、2006年台湾と自転車旅を経験して、ノウハウも分かってきてだいぶ慣れた。次はどうしようと地図を眺めているうちに、自転車で国境を越えるルートが気になりだしてきた。またANAのマイレージもそこそこ溜まっていて、東南アジア方面なら特典航空券の利用で行けそうだった。

空席のあったホーチミン線で特典航空券を発券した。札幌とベトナム・ホーチミンの往復が、ANAのキャンペーン期間中であったので28000マイルの減算ですんだ。サーチャージ他で16,210円のフライト経費が発生したが、今(2023年)と比べるとかなり安い。

日程は、1月13日から23日までの11日間。日本の冬は東南アジアでは乾季にあたるので、旅行には具合がいい。特に自転車旅等で荷物を減らしたい場合なんかは、雨具系の装備は省略できるのが大きい。


千歳空港で出発の準備をするB747のNH54便。B747は2014年でANA便から全て退役となった。

羽田から成田に移動し、ホーチミン行きのNH931便に乗り換える。タンソンニャット国際空港は前年の2007年に国際線ターミナルが新しくなったばかりでピカピカだった。到着は深夜23:55、念のため宿と迎えの車を予約しておいた。

ターミナルを出ると、すごい人。この中から迎えのドライバーを探さなくてはならない。

今回の旅のルートは、ホーチミン市からメコンデルタを走り、ベトナムからカンボジアへ自転車で入国し、カンボジアの首都プノンペンまで行く。その後シェムリアップまで空路でワープし、アンコール・ワット周辺を自転車で回るという計画である。

そして、この季節はインドシナ半島は乾季+東寄りの季節風(東側から吹く風)がメインとなるので、追い風に押され距離もかせげるはずだ。

1月14日、早起きをし、自転車を組み立ててから近所のATMでベトナム・ドンを50万キャッシングする。大金持ちのような金額だが、当時US1ドルは105円程度なので50万ドンは3千2,3百円。10万ドンで650円程度の計算となる。


宿のすぐ横の店で朝ごはんを食べ出発する。1996年の旅のときもこの辺りで宿泊したので、なんとなく覚えていて懐かしい。

「キムホテル」1泊US15$、空港でのピックアップはUS8$。今(2023年)も営業中のようだ。
ファングーラオ通りとブイビエン通りに挟まれた狭い通りに安宿がひしめく、バックパッカーのためのエリアだ。
あっさり味で朝ごはんにちょうどいい米粉の麺「ブン」。
右サイドバッグに地図を挟んでおく。スマホ+グーグルマップが出現するのは、まだ遠い未来だ。
朝の激しい通勤ラッシュ、速度差があってこの中を自転車で行くのはけっこう大変だ。

中心部から西に向かう。途中チャイナタウン近くでいい感じの建物があったので、ロータリーの真ん中から撮ってみた。なんとこの建物、グーグルマップで探してみたら、今(2023年)も確認できる。

ベトナム国道1号線、道路拡張工事中。アジアハイウェイ1号線でもある。
道路キロポスト、QL01は国道1号、Km1925は起点の中国国境ダンドンからの距離、TP.HCMはホーチミン市から25kmをそれぞれ表す。
ガソリンスタンドで休憩、おばさんからパイナップルを買う。1つ8000ドン、約50数円。

ベトナム式アイスコーヒー。グラスの上にあるコーヒーの粉が入った銀色の器にお湯を注ぎ、抽出。それを氷の入った大きいグラスにドバッと入れればアイスコーヒーの完成。けっこう粉っぽくて、濃い。

道端のカフェ、ハンモックがかかっていてコーヒーを注文すれば、ハンモックで一休みできる。


初日はミトーまで走る。宿はこの先すべて、当日到着後にとびこみで探していく。もちろん事前に候補の宿は地図にマークしておいてある。

1日目の走行距離は75km。

ミトーまであと5km。午後早くに着いた。
ミトー市街の床屋で散髪をした。お兄さんがカット、お姉さんがシャンプー。
宿のすぐ向かいはメコン川でほぼ河口に近い。対岸の島への橋を建設中、翌2009年に完成する。


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