北海道の冬の日常

北海道は広いので、積雪の具合や気温は地域によってかなり違います。ブログ記事は筆者が住む札幌近郊、天気予報の区分で言う石狩中部の様子となります。

冬は北西の季節風が吹き、これにより日本海側は特に雪が多く降る。また、少しの風向きの違いで、降る雪の量も違ってくる。おおむね1日に10cmくらい降ると、次の日の夜中や早朝に除雪車が出動し、路面の雪をかきわけて道路をフラットにしていく。一般道路では交差点の雪は残さない様に除雪していくわけだが、住宅街ではただ除雪していくだけなので、例えば車庫の入り口等にはかきわけた雪をそのまま置いて行くのである。こんな感じ。↓


そうすると当然この雪をどかさないと車は出せない。この作業は自分でやるしか無い。上の画像の程度の雪なら大したことはないのだが、一晩で20cm以上降ったりすると翌朝は悲惨なことになる。残置された除雪後の雪の高さが膝より上なんて時もよくある事だ。出勤前のこの作業は「とても大変」なのです。

本州(日本海側の降雪地帯を除き)とかなら気温が上がれば、2、3日後には雪は融けてしまい、無かった事になるかもしれない。ところが北海道は毎日が冬日もしくは真冬日なので、どかした雪に新たに降った雪が加わるので、雪は融けずにどんどんと2月の下旬ぐらいまでは高さを増していく。

この増えていく雪を処理するのには、ふた通りの方法しかない。自宅の敷地内に積み上げていくか、排雪業者に依頼し持っていってもらうかだ。排雪業者に依頼すると、シーズン3万円〜4万円で週1回、自宅前に積んだ路上の雪を持っていってもらえるというサービスで、ウチも一昨年までは排雪業者と契約していた。が、去年からやめた。

小型の除雪機を導入したからだ。不要になれば中古でもけっこういい金額で売れるので、資産価値はそれなりにあると思う。機種はヤマハYT660 。エンジンは空冷4スト単気筒OHV171cc。レギュラーガソリンで、燃費は4.5Lのガソリンタンクをシーズン2回満タンにして使いきる程度。


最高出力は4.8PS/3600rpm、家庭用なら必要十分なパワー。
駆動輪は前側(画像右側)。戦車のような超信地旋回はしないので、左右の方向転換は人力。
たくさんあるレバー類がうれしいコックピット風景。12vバッテリー搭載でエンジンスタートは車の様にキーをひねれば、セルが回りエンジン始動。


自宅敷地内に飛ばす。去年は最終的に2mくらいの高さまで雪が積み上がった。
除雪機の幅約60cmの道。
バイクガレージの屋根の雪下ろし。けっこう楽しい。


その他の道具なども一挙大公開。

人力での除雪はこれ。北海道ではどの家にも必ずある冬の道具。
道内のホームセンターで売ってる防寒長靴。これが最強だと思う。インナー付きで、素足でも30分くらいの除雪作業ならなんとも無い。
左側はクシタニのバイクの冬用グローブ。右側はキャラバンの登山用インナーグローブ+ショーワの防寒テムレス。完全に右のセットが勝ち。

上のオレンジ色の防寒長靴、これ最強。デメリットはかなり厚みがあるので、車の運転ができないことぐらい。ただ、防風・防寒・防水能力はパーペキ。実はこの最強長靴、カブなどのロータリー式チェンジペダルなら使えるのだ(多分ハーレーも)。もちろん我がCD125Tで使えるのも確認済み。世界一周序盤のシベリアツーリングにこの長靴を使うつもりである。

次はグローブ。バイク冬用、アウトドア冬用、いろいろ今まで試した。バイク用は擦過傷対策などの安全側に機能を寄せてあるので、どうしてもゴワゴワ感が残る。インナー併用だとさらに使いにくく、防寒もそれほどではない。アウトドア用は、ウールやフリースのインナー+アウターグローブの組み合わせで、バックカントリースキーや冬山登山での使用目的なので一見最強に思えるが、作業が少し細かくなるとかなり使いづらくなる。

ところがホームセンターで売っている「防寒テムレス」は防寒に加え、インナーを併用してもしなやかで作業性が落ちない。例えば、CD125Tにハンドルカバーをしてブラインドでのウインカースイッチ操作も問題無くできる。こちらもシベリア行き決定。デメリットは、薄いので傷に弱そうなのと、なにしろ見た目がカッコ悪い。


おまけ、北海道の冬の光景。

マイナス15度位になると雪の結晶が外壁などに付くのが見られる。
これは奇跡!冬の北海道でしか見られない「神秘の横つらら」。  ウソです。軒先のつららが屋根から滑って落ちただけでした。

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