バイクのドライブチェーンのメンテナンスのはなし。
若い頃は今ひとつメンテナンスに関心がなく、ほとんど乗りっぱなしの状態。そして数年前まで20年以上筆者のバイクはBMWだったので、シャフトドライブ駆動の為チェーンは使われていない。おかげでこの年になるまで、まともにチェーンと向き合った事がなかった。
CD125Tを海外ツーリングの相棒にするわけだから、チェーンのメンテナンスについて真剣に考えてみた。
チェーンには、シールチェーンとノンシールチェーンの2種類あるが、恥ずかしながら、どのように違うのかほとんど知らなかった。
シールチェーンは、シールがピンとブシュ間にあるグリスを封じこめるパッキンの役目をしていて、ピン、ブシュの磨耗が起こりにくく、高耐久・長寿命であるらしい。決めました、もうねシールチェーンに賭けます。
ところが勉強すると、500キロ毎にチェーンルブを与えるのが、メーカー推奨らしい。
ご、ごひゃっきろ?2、3日に一回じゃん!
それと雨天走行後もルブを与えろとある。こっちはね世界一周なの、やることいっぱい有ってチェーンにそんなにかまって上げられない。しかもそれ、チェーンルブを一体何本用意しとけっていうのか。計算しなくても解る。無理!持ってけない。さらに汚れたルブを落とすチェーン専用クリーナーも必要ときた。
買ってあった英文の『Adventure Motorcycling Handbook』という本のメンテナンスの章に、チェーンについての記述があった。自動チェーンオイラーというものがあるらしい。読むと、「バイクからの負圧や振動で弁が開き、オイルが任意のタイミングでチェーンを潤滑する」とある。いいじゃん。
情報を求め日本語・英語で検索しまくった。先人の発信はありがたい。
買った(2021年夏)。イギリスの『TUTORO』というメーカーの製品で、本体セットとノズル予備と送料で約100ポンドであった。他に『SCOTTOILER』もあったが、負圧を利用して作動させるので負圧取出し口のないCD125Tには、導入は厳しそうであった。価格もけっこう高かったので、スコットオイラーはやめた。
この『TUTORO』はバイクとは独立したパーツで、仕組みが単純であるのがいい。
透明のオイルボトルにオイルを注ぎ入れ、初回だけ付属の磁石で弁を開けてやり、オイルが流れ出るのを待つ。その後その辺を走り、ノズルからオイルがでているのを確認したら、流量の調節をする。20W-50の粘度だと1¼開けで良さそうだ。
ツーリングなどで500キロ走って見たところ、チェーン・スプロケット共にしっかり潤滑されている。ボトルの残量などから計算すると、だいたいボトル満タン45mlで、1000キロ程度は持ちそうだ。そうすると、オイル1本で2万キロ前後走行のチェーンとスプロケットを自動的に潤滑できることになる。
その後2シーズン経過後の感想は、常にチェーンとスプロケットは潤滑されていて非常に具合がいい。かなり外気温にオイルの流量が左右されるので、流量の調整は見てやる必要がある。
チェーンメンテナンスについては、いろんなブログにいろんな意見があるが、私はオイル掛け流しスタイルでいこうと思う。
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