北海道の3月はバイクにとって微妙な季節である。だいぶ日が長くなり、昼間はたいていプラスの気温で道路も乾いていることが多いので走れることもある。ただ、気まぐれな天気の変化で突然雪が降ったり、マイナス気温になったりすれば、日陰や橋の上は凍っていたりする。車でも夏タイヤや、ましてバイクはかなり危険。
毎年雪の積雪具合や融け具合は違うし、来年の道路状況なんか分からないのに、下見に行って何の意味があるのか。実はあまり意味はなさそうだ。でもやっぱり行ってみよう。
ウラジオストクへと連れて行ってくれるイースタンドリーム号の出港地が、鳥取県境港市になったので(以前は京都府舞鶴市、でもその前は境港市)北海道から行く場合の最短ルートは、自宅から自走で小樽港/フェリーで舞鶴港/舞鶴から自走で境港、となる。これがプランA。
プランB。雪どけ具合が悪かったり突然の雪で自走不可能な場合は、バイクを軽トラに載せて小樽まで行き、フェリーターミナルで降ろして一回家に戻り、電車で小樽までGO。自宅/小樽を1往復半、メンドクサイ。
プランC。自宅から自走で苫小牧東港/フェリーで敦賀港/敦賀から自走で境港。敦賀から舞鶴間の距離84kmを余計に走る必要が発生。(苫小牧方面は積雪が少なく雪どけも早いので、見に行かなくても多分大丈夫)
フェリーの予約はある程度早めにしておきたいので、小樽/舞鶴にするか苫小牧/敦賀にするかは予め決めておくしかないのが悩ましい。という理由から来年同時期の、小樽までの道路状況をイメージしておきたいのだ。ヤバそうなら苫小牧/敦賀ルートをプランAとすることになる。
ベトナム旅行から帰国して翌朝自宅周辺を見てみると、今年は雪どけが遅いのがわかる。これではバイクじゃ走れないゾ。
自宅直後の、上の3枚の写真の区間を走破できれば、あとは路面が出てるので小樽でも苫小牧でもイルクーツクでも行けそう。ということで3月18日、小樽フェリーターミナルまで車で行ってみる。この日の札幌市の昼の気温は+3℃、小樽市は+2℃、天気は曇り。やや肌寒い。
ここまでは予想通りで路面も出ていてバイクでも走れる状態である。実はこの先に難関が2か所待ち構えている。張碓に入ると国道は一回山側へ進路を変え、大きくカーブするのだが、道は山の影になるので雪どけが進まない事が多い。濡れた路面が気温により凍結のままだとバイクや夏タイヤの車は走れない。
もう一つが新張碓トンネルだ。この大きなカーブを抜け海側に戻って少し行くとトンネルが現れる。春のトンネル内はバイクにとって非常に悩ましい。見た目では判断できないこともある。仮に凍結してれば終わりだ。逃げ場もない。
小樽まで走って様子を見ての感想。プランCの苫小牧東から敦賀行きを選択する方が無難な気がする。苫小牧方面はそもそも積雪が少ないし、道には山がちな所やトンネルも無し。来年1月あたりには、どうするか決めなくてはならない。
今週のウラジオストクの天気は、最低気温−1〜−2℃、最高気温+1〜+3℃、晴れと曇りの日が多い。北海道と似たような天気なので、基本的には問題なさそうである。むしろ最低気温なら札幌なんかの方が低い。
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