タイ(5):バンコクのスネークファームで最強ボディを手にいれよう

世界一周レベルの人なら、「スネークファーム」という単語が出れば反射的に「ああ、あれね」となる。

「毒蛇の館」のようなものを想像していたあなた、少し違うんですよ~。ここはこれから世界放浪の旅へと出ていこうとする、免疫的に丸腰な旅人にとって重要な準備の施設。世界各地の怖い病原体に対して、その抗体を己の体に打ち込む予防接種を受ける場所で、WHOが管理する正規の赤十字協会病院なのです。

病院の隣に毒蛇の飼育・研究や観光の施設もあるので「予防接種を受けに行く」ことを「スネークファームに行く」と言うようになったらしい。まあ「毒蛇の館」も間違いではないか。

また何故バンコクで、そんなにも多くの旅人がそこを準備基地にするのかというと、外国人でも予約無しで低料金ですぐ打ってもらえるからだ。日本だとかなり面倒くさいし、しかも高い。

8月10日(木曜)、体調は万全、絶好の予防接種日和だ。

宿からスネークファームまでは徒歩で約20分。シーロム地区だと徒歩圏内。

南側正門から入り、施設の位置などを確認し病院建物に向かう。
WHO正規の関連施設に入場するのは初めて。

スネークファームは病院というよりも毒を扱う研究所で、敷地は広く街の喧騒も届かない。この感じは、俗界を隔てる神社に参拝に来たのと似ている。パワースポットと言っていい。我々のような旅人にとっては。


赤十字マークのある池を回り込み、この建物に入る。
入るとすぐの所に記入台があるので、受付用紙に記入する。陸運局のユーザー車検の受付けなんかよりも全然分かりやすい。
番号札を取る。最後まで必要となる重要な番号札だ。私の番号は「11」、素数だ。ラッキーナンバーだぜ。


まず、ここの人に受付用紙と番号札を渡す。すぐ横に体温測定機があり熱を測る。
次に血圧測定をし、結果の紙を渡す。すぐに呼ばれ1番の部屋に入るよう言われる。

1番の部屋で、受付用紙・番号札・パスポートを渡し、20バーツを払う。

一旦外で待ち、少しすると4番の部屋に入るよう言われる。4番はドクターの部屋だ。核心部に近づいてきた。


本格的な紙になってきた。

4番の部屋でドクターと接種希望の打合わせをする。私は日本から接種記録を持ってきていたので、それも提出。

次に、ドクターが書いた接種ワクチンの用紙を5番の窓口に持っていく。料金を支払うと、自分用のワクチンが手渡される。

上から、髄膜炎・腸チフス・日本脳炎・狂犬病。


次に4番の部屋の接種室でワクチンの注射をしてもらう。利き腕を聞かれ、左腕に髄膜炎と狂犬病。右腕に腸チフスと日本脳炎だった。全然痛くない。

注射直前の様子。
会計の用紙と、バンコク赤十字病院の接種記録簿と下のは、日本のやつにも記録してもらった。

狂犬病ワクチンは1週間後に2回目を打つので、その予約をして終了。かかった時間は約1時間。費用はトータル4,070バーツ 約16,000円。日本で受ければ3倍にはなる。


以下、筆者のワクチン記録。しばらくは最強でいられそう。

ワクチン回数接種記録効果持続期間料金
日本脳炎1回2023年 8月バンコク5年TB600(2,400円)
腸チフス1回2023年 8月バンコク3年TB550(2,200円)
髄膜炎1回2023年 8月バンコク5年TB2,500(1万円)
狂犬病3回2023年8月バンコク①② 2024年札幌③(予定)5年TB700(2回分2,800円)
破傷風3回2023年6月札幌①② 12月札幌③約10年¥11,500(3回分)
A型肝炎3回2023年6月札幌①② 12月札幌③約10年¥23,100(3回分)
麻疹風疹1回2023年 6月札幌20〜30年¥8,700
黄熱病1回2022年 10月東京一生¥19,800

ワクチン接種は、生まれた年により法律により予防接種内容が違うので、単純に参考にはしないでくださいね。


病院隣に観光施設の「スネークファーム」があるので見学した。TB800。

ちなみに左上のはオブジェだよ。まあまあリアルだ。

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