海外旅行に自転車を持って行って、自分の足として使おう。2004年頃、突然思いついた。それまでは、必然的にバックバックスタイルでの旅であった。考えあぐねた末、導入した自転車はランドナーという種類のもの。分解して(折りたたみではない)袋に入れて運び(自転車用語で輪行という)、現地で組んで走り出すという方式。
やってみたら便利であるし、公共交通の乗客では見られないものを見れたり、行けない場所に行けたりと、旅の幅が広がった。気付けば海外自転車ツーリングも11回となった。
以下筆者の海外自転車旅
2006年:韓国南部
2006年:台湾南部横貫公路走破
2008年:ベトナムメコンデルタ・カンボジア
2008年:ヨルダン・シリア・レバノン
2009年:タイイサーン地方・ラオス
2009年:フランスアルプス峠ハント
2011〜2013年 中国駐在自転車持参
2013年:ミャンマー首都ヤンゴン
2018年:台湾武嶺
2019年:スリランカ
2023年 バリ島・東ジャワ
このくらい経験があれば、メリットとデメリットを語ってもいいでしょ。なんかネットでは、自分で経験していないのに、拾ってきた情報の断片を集めてまとめ記事にする輩がいるらしい。嘆かわしいデス。
では、メリットから。
①最大のメリットは「自由」な旅ができること。自分オリジナルのアイテナリーで、好きに動ける。ちゃんと来るのか分からない鉄道、いつ動きだすのかよく分からないバス、歩くには遠いけどタクシーには乗りたくない。旅先のいろんな乗り物系のストレスを大幅に減らしてくれる自転車。いいですよ~。
②次に、有象無象の鬱陶しさと全く関わらなくていい事だ。空港のドアから出る、駅の出口から出る、バスから降りて宿を探そうと歩き始める、やぼ用の為に宿を出て通りを歩く。こんな時、必ず乗り物系の客引きが現れて、しつこくついて来る。ところが自転車があれば、一切関わらなくていいのだ。
どうですか、バックパッカーの皆さん!ビッグニュースではありませんか?まさかとは思いますが、「客引きさんとのふれ合い、大切にしてるのよね。旅行の醍醐味でしょ。」なんて人、いないっすよね?
この2つだけで相当大きなメリットではないだろうか。
後は、時速15~25キロなので、地元の空気感に触れながら走れることや、自分が望む場所のすぐ近くまで自力で行けることかな。
では、デメリットはどんな感じか。
①自転車整備の技術が必要。最低でも、チューブ交換(パンクしたらスペアのチューブに路上で交換する)、パンク修理(宿に着いたら穴の開いたチューブを修理する)、ブレーキや変速機の調整。このくらいは必須。
②初期投資がそこそこかかる。自転車本体まで含めると、かなりの額だ。
③1日で、80〜120キロは自転車を漕ぐ体力は必要。最初のうちは大変かも。慣れれば大したことないし、へこたれれば輪行ワープすればいい。
④全行程の移動距離が少なくなりがちで、短期間で沢山観光地などを回るには、厳しい。
⑤持って運ぶと、重いしかさばる。
⑥飛行機の預け荷物やバスや鉄道にのせたりすると、車体がキズだらけになったりするし、パーツが壊れたりもするので、自転車マニアには向かない。
私は自転車に興味はないし、「重い・かさばる」以外のデメリットは感じないので、ほぼメリットのみの旅行スタイルとなった。
自転車持参の海外旅行、オススメです。
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